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靴作家になるための1日《僕と自家製靴店》

30歳を過ぎ靴作りを学び、靴作家として仕事を作っていけるのか!? ノンフィクションでお届けします (笑)

長く大切に履きたいと思ってもらいたい

制作過程 お客さん靴 アトリエ 製作過程 はじめ 革に関すること

 

オーダー靴の続き

 

前回の記事ではこの仮靴が完成したところでした。

仮靴とは何か?

前回詳しく書いてますが簡単に説明すると本番前の試作で足に合っているか確認のための靴のことです。

 

で、週末お客さんに来てもらいました。

履いてもらったところ、前回からの修正点だった甲の高さを広げる点もクリア!

お互いに納得できたところで、その他パーツの最終確認。

 

そういやまた履いてもらってるところ写真撮り忘れ。。

集中してると忘れがちになってしまいます><

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今回のお客さん、元々は茶色い靴を作る予定でしたが、違うお客さんの靴を見てやっぱりこのカーキの革にしてほしい!ということになりました。

 

オーダー靴って完成するまで約二ヶ月。

時間もあるし、仮靴や他の靴を見てるうちに、やっぱりこっちがいいみたいなことも出てきます。

材料の関係や製作段階にもよるのですが、変更可能な点はその時の気持ちをできる限り優先させていただきたいなと思ってます^^

 

そんなわけで最終仕様も決まったのでいよいよ本番!

まずは革パーツの裁断から。

一足の靴を作るのに、アッパー(ソールを抜いた上部分のこと)だけでこんなに革を使います。

こうやってみると多いと思いませんか?

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そうしたら次は補強のためテープを貼ります。

履き口は伸びやすいのでこういう工夫もしてるわけです 笑

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そしてミシンで縫って組み立てていきます〜

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徐々に組み上がってきましたね^^

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でアッパーの完成です!

靴は一足なので2個同時に製品を作っている感覚。

左右バランスを見ながら作業は続きます〜

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次に待っているのが中底の準備。

中底って??

要するに履いた時に足に当たる部分、これが中底です。

 

靴づくりには幾つかの作り方があります。

僕の場合は、主にマッケイ製法とハンドソーンウェルテッド製法の二つをメインにしてます。

こういう靴の製法っていうのは、ほとんどが靴底の加工方法が違うんですね。

アッパーに関してはマッケイもハンドソーンも基本同じです。

 

話は戻ります。

今回お客さんのご希望はハンドソーンウェルテッド製法。

マッケイと見た目の違いでお話しすると、外観ではコバにステッチがあるかないか。

見た目で言えばその程度なのですが、手間はハンドソーンが上です。

 

まず中底を靴の原型になる木型の底に貼ります。

そして写真のように細工をします。

端から数ミリの幅は斜めにカットします。

そこから1cmほど間を空けたラインに溝を掘っていきます。

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これはマッケイ製法だとしません。

要するにコバ(ウェルト)を取り付けるための加工なんです。

 

ん?説明だとわからないよ!!

 

できるだけわかるように続けますね!

 

まずは加工した中底に先ほど作ったアッパーを沿わしていきます。

革を引っ張り釘で仮止め。これを一周すれば、、、

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こんな風に靴の形になりました!^^

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そしていよいよウェルトを取り付けます。

靴の出っ張り部分を手縫いで付けていくわけです。

「すくい縫い」と呼ばれる工程で、これができたら一人前の靴職人と言われるほど、大変な作業でもあります 笑

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もう少し寄って見てみましょうか。

ウェルトと先ほど中底に掘った溝を使い、左右から糸を交差して縫っています。

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左右の糸を強く引っ張り隙間ができないよう縫っていくのがポイントです。

写真ではわかりませんがこれ手がめちゃくちゃ痛いんですよ〜><

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この調子でどんどん縫っていきます。

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中底やウェルトは硬いので「すくい針」という道具を使って、穴を開け糸を通して行ってます。

怪我をしないように要注意ですねー、マジで!

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これで完成〜

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余った糸でかかと側も縫うことも。

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あとはコルクを入れ底を平らにし、本底を貼って出し縫いをかけ、ヒールを付けていくという作業。

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言葉や写真だと一瞬なんですが、結構地味で時間のかかる作業が多いのが靴づくりの特徴かもしれません(笑)

しかも隠れて外観からは見えないとこばかり(笑)

 

「なんで高いのか?」

「なんでオーダー靴なのか?」

 

少しでも知ってもらえ、注文してみたいなと思ってもらえればすごく嬉しいですね!

「オーダー靴だから長く履ける」のじゃなく、「オーダー靴だから長く大切に履きたい」と思ってもらえるよう、ブログでは見えないところもお伝えしていきたいなと思います^^

 

 

 

話は変わり、昨日これが届きました〜

ド〜ン!!

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広げてみれば、、、

レッドカーペット!!

じゃなく、大きな革!

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めっちゃ大きくないですか!?

まあお店が狭いのもあるんですが(笑)

僕が寝転ぶとすっぽり入ってしまう大きさ、成牛半頭分の大きさなんですよ。

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この革でオリジナルラインを作っていきますのでこちらもお楽しみに^^

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