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靴作家になるための1日《僕と自家製靴店》

30歳を過ぎ靴作りを学び、靴作家として仕事を作っていけるのか!? ノンフィクションでお届けします (笑)

カルチャーショック!な1日

 

4月4週目

ここ最近、オリジナルの木型づくりばかりしてます。

木型を修正しては、パターンをおこし靴にしてみる。

ここをもう少しこうしたいな〜とか思いつつ、繰り返しやってみるがこれといったものができない。

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靴の木型づくりって何が正解なのかと思い始め、一度頭をリセット。

もう一度足に合う靴って何なのかな?と、そこから考え直してみることに。

 

ただ今の自分じゃいくら考えても答えが見つからない気がしたので、ある人のところへ行ってみることにしました。

 

訪れた先は靴修理屋のかわごしさん。

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以前噂に聞いたことがあり、ある日たまたまお会いして今度お邪魔させてくださいとお話していたんです。

 

ただの靴修理屋さんじゃないんですよ、ご自身で試行錯誤されて色々な修理が出来る人なんですね。

その中でも靴の中底をお客さんの足に合わせてしまう修理があるんです!

もちろんかわごしさんが考えられた修理方法で、他の修理屋さん、靴職人さんに持って行ってもやってもらえない、おそらく世界でもかわごしさんだけ。

 

そのぐらいの修理なので、お客さんが依頼する靴は結構な良い靴ばかり、解体するところもちょうど見れて色々勉強になりました。

 

中底の調整修理。

やっていることは非常にシンプルなんですが、足の構造を理解していないとできない仕事。

その日は勝手に伺って、ほぼ丸一日ずっと質問攻め 笑

ご迷惑かけていないか(完全にかけてるけど><)気になるものの、知りたいと思う好奇心が勝る。。

 

で、お願いして次の日もお邪魔させていただくことに。

この日は自分の靴を5〜6足持ち込み、足にどのくらい合っていないか見てもらうことから始めました。

 

結果はというと、、、

 

全てあってませんでした><

何となくはわかっていたのですが。。

 

これから靴屋を始めるのに大丈夫かい!と思われた方、実は世の中のおそらく99%ぐらいの人は足に合った靴ははけていないと思います。(あくまで予想ですが)

 

その理由は靴の木型にあります。

木型って靴の形なんですが、足の形ではないんです。

もっと分かりやすく言うと人の足は十人十色、それぞれの足に合わせて木型は作れないので平均的なものしかありません。

 

実際足をみると一般的な木型では合わない人が多いことがわかりました。

先ほども言いましたが人の足は十人十色、そんな靴、メーカーは作れないし商売自体成り立たなくなります。

だから実はみなさん気づいていないだけで、大きめの靴を履いている人が多いんです。

 

大きい靴?私はちょうどいいけど?

そう思った方、足長(足の縦の長さ)があっていれば合っている靴だと思っていませんか?

 

そこが落とし穴。

足囲(親指と小指の付け根の周囲)を測ったことありますか?

靴をオーダーしたことある人だと測ったことがあると思います。

 

実は靴選びは足囲がすごく重要で、ここが大きすぎると後々足に影響が出てきます。

例えば外反母趾や内反小趾。

指先が内側に曲がってくる症状ですね。

 

これは足囲で足が固定されていないので、靴が脱げないよう指先に無理な力が入り、親指の付け根へ負担がかかり曲がってくるといった具合です。

 

女性の方だとそういう合っていない、しかもヒールが高くつま先が細い靴であれば、余計に負担が大きく外反母趾になりやすいはずです。

 

そこでかわごしさんが考えたのが中底調整の修理。

木型自体が足に合わないなら、中底をその人の足に合わせてやればいいという方法。

 

で、僕も自分の靴で実践です。

靴底を剥がして解体します。

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中底をきれいに剥がし取るとこんな感じに。

解体って結構大変なこともわかりました。

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そしていよいよ中底調整です。

自分の足のデータをもとに不要な中底の面積を落としていきます。

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かわごしさん、あっという間に切っちゃいましたが 笑

さすがです。

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これだけでも十分だったんですが、さらに足に合わせるために実際に履きそこからまた調整!足囲の関節の柔らかさや硬さも十人十色、なのでお客さんの感覚も大切なんですね。

だから簡単に真似するのは難しいと思います。

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そして調整完了がこれ!

この写真だけでも足にフィットしているのわかりませんか?

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だってこんなに違うんですよ。

左足が修正前。右足が修正後。

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正直、靴づくりをしていて恥ずかしくなりました。

と言うより衝撃的でした!

あっ、これが足にあった靴っていうのか!みたいな。

 

かわごしさん曰く「靴はかかとで履くもの、中で足が動くのはスリッパと同じ」。

中底を調整することで、かかとと足囲がきっちりフォールドされるんですね。

 

一般的なオーダーメイドの靴屋さん。

僕自身もそうでしたが中底をきっちり合わせることはしません、というかできないに近い感じ。

もちろん足囲は合わせますが、中底の足幅が丁度かそれより大きいと、足が遊んでしまうんですね。

この辺りの感覚は経験も必要なところなんです。

 

読んでいて少し難しいかとは思いますがあとは僕に任せてください。

なんとか習得して、靴づくりの過程にも取り入れてみます!

 

珍しく少し強気で言いましたが、そのぐらいすごいことだし、やらないといけないことだと思うんです。

靴作りをするもの、靴という器は作れるがそれだけで本当に良いのか?

本当に良い靴とは何なのか?

もちろん人それぞれでも良いのですが、足にあった靴を作る、お客さんにも知ってもらうということも靴を作るものとして意識していきたいなと思います。