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靴作家になるための1日《僕と自家製靴店》

30歳を過ぎ靴作りを学び、靴作家として仕事を作っていけるのか!? ノンフィクションでお届けします (笑)

注文靴ってどうなの?

制作過程 お客さん靴 制作過程 モニターお客さん 靴の価値観

 

11月1週目。

先週末に外反母趾でお悩みのお客さんの採寸を終え、今週から作業に取り掛かっていました。

 

まずは木型探しから。

学校にある木型を借り、お客さんに合うサイズ感に仕立てていきます。

 

お客さんの希望はつま先は少し尖った(丸みのない)感じで、靴紐を結んでしっかり足を固定ができる仕様希望。

預かった写真を元に4つの木型を候補に。

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採寸した足型に木型を合わせ、理想的な木型を選んでいきます。

今回は上の写真でいうと一番左の木型、これに決まりました。

その他3つは幅が狭く、使うには難しそうでした。

ちょうど近いものがあって一安心です^^

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木型が決まれば次は木型修正です。

広げたいところには革を重ねていき、削って調整するんです。

今回の場合は右足が外反母趾ですので親指の付け根周りを広げてあげ、甲周りのサイズを合わせていきます。

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でもただ単に広げていけば良いんじゃないんですね。

靴ですので、左右のバランスと見た目のラインにも注意しながら。。。

不細工なカタチにならないように仕上がりをイメージしながら調整です!

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今回難しかった点は、足の厚み(甲周り)は薄いんですが、測ってみると足幅が若干ありました。

木型自体は足の厚みが薄い場合、足幅も細いものが多いのでそこをどう修正するのか、バランスを取るのに悩みました。

 

足は本当に人それぞれ違います。

一つとして同じはなく、一人の人でも測る時期や朝昼晩で測るとまた違ってきます。

体重が数キロ変われば足のサイズも変わってくるようです。

そういうことを考えると「足に合った靴を履く」という、注文靴の価値も少し分かっていただけそうな気がふっとしました。 

 

 

さて話を戻しましょうー。

次は木型のカタチをとり、デザイン線を描いていきます。

外羽根タイプで、つま先はメダリオン(孔飾り)をあしらった感じに。

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切り取るとこんな感じ。

今度はこれを元に型紙をつくっていくんですね。

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型紙ができれば試しにクラフト紙で感じを確かめます。

特に問題もないのでOK!

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今回はじめて外反母趾の方の靴作りですので、仮靴を作ることにします。

仮靴(かりぐつ)とは、足あたりに問題がないか本番前に一度実際に作りお客さんに履いていただきます。そして気になるところがあれば修正、問題なければそのまま本番になるんですね。

要は2度作るということです、こういう点もオーダー靴が高い理由の一つなんです。

今回の仮靴は革は代理のもので、簡略化し制作していきます。

こちらが仮靴の裁断を終えたところです^^

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そしてアッパー(靴底以外の部分)を組み立て縫製。

するとこんな感じに。。。

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そうしたら次は吊り込み。

木型に沿わすように引っ張りながら釘で固定していきます。

仮靴なので接着剤のみで固定します。

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これはつま先に先芯を入れているところです。

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先も吊り込むとこんな感じに。

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靴底は別で作り、仮で留めました。

で、ひとまず仮靴の完成です^^

あくまで足あたりの確認用ですよ〜。

来週あたりお客さんに履いていただければと思っています^^

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あとこちらはまた別の靴です。

モニターの方の靴作りですね、先々週に革を購入したところで裁断に入っております。

来週はこちらも進めて行く予定です^^

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最近思っていること。

靴を作る理由。

世の中に溢れるほど既製靴はあります、そういう中でこれからどういうことをしていけば、自分が役立つことができるのか?

本当に自分で靴を作る理由がそこにはあるのか??

 

きっとあるとは思いますが、まだはっきりとした輪郭は掴めていません。

 

何が良い靴なのか?

一般的に良い靴と言われるものでも、自分が履いてみて足裏が痛くなったりすることもあります。

そうです、先ほども書きましたが足は人それぞれなんですね。

一般的にというのは平均的にということ、それに合わない人だってたくさんいらっしゃいます。

そういう意味では注文靴というものを理解して下さる人が増えていくと、新しい靴屋さん(本来の靴屋さん)のカタチが見えてくるような気もしています。

 

数年後、いや数ヶ月後自分はどういう視点で靴に携わっているのか?

不安と楽しみで今を過ごしています。