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靴作家になるための1日《僕と自家製靴店》

30歳を過ぎ靴作りを学び、靴作家として仕事を作っていけるのか!? ノンフィクションでお届けします (笑)

【靴づくり】点と点が結びつき、一本の線に。

 

こんにちは、松尾です。

先週完成したアッパーを吊り込むところからですね。

ここまでは順調だったものの、先芯を入れるのに大苦戦。笑

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「先芯」にも種類がありますが、今回は革を革包丁で漉いて先芯を作っていきます。

厚すぎても薄すぎてもダメなので、注意しながらこんな風に作っています。

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で、今回苦労したのは、木型の問題。

ビルケンタイプの木型を使っているのですが、つま先に角度がある木型っていうのは吊り込むのがすごく難しいんです><

しかも今回は足先部分が厚くなるよう木型修正もしたから、それで余計に難しくなってしまったみたいです。

 

先生方にも手伝っていただき、ようやく吊り込めました。

右足の先芯は、型をつけてからボンドでとめていくことにしました。

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吊り込みが終わると、今度は底付け。

今回はマッケイ製法という底付けをしていきます。

 

まずはチャンを塗った麻糸で、アッパーと中底を絞めていきます。

これも糸を通すために孔をあける道具があるんですが、アッパー・芯・ライニング(内側の革)の厚みがごつくなるとやりずらいんです。。

 

今回は厚みが出たので、孔を開ける道具の刃を3度も折ってしまいました><

道具も決して安くはないので、反省して次に生かしていければと思います!

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次はシャンクという金具を付けてから、底にコルクなどを埋めて平らにしていきます。

こういう隙間を埋めたり、パズルのようなピースを埋めたりする作業が昔から好きだったなあ〜と、ふと思い出しました。

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で、写真は一気に跳びますが。笑

これまではマッケイ製法といっても、本底・アッパー・中底を貫通させ、手縫いしておりましたが今回は専門業者の方に縫っていただきました。

手縫いすると1日掛かりの作業が、ものの数分で縫えてしまいます。笑

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業者といってもお一人でされており、個人でこういう機材をもって対応していただけるところは全国的に見ても少ないようで、お伺いした時もひっきりなしに全国から依頼の荷物が届いたり、持ち込みでお客さんが来たりとお忙しそうでした。

でも優しいおっちゃんで、縫うところも実際に見せていただきました^^

 

お店には「出し縫い・アリアン」と書いていて、「アリアンって何ですか?」と質問すると、これがマッケイのことだと教えてもらいました。

 

その後気になるので調べてみると、1897年頃アリアンズ機という靴底を縫い付けるための機械がドイツから輸入されたそうです。

ただアリアンズ機は縫い糸の出る部分が太くて、つま先の大きな靴にしか使えなかったらしいです。

でその後、つま先の細い靴にも対応できるよう、アリアンズ機を改良した人がいて、その人こそがマッケイという人物だったそうです。

で、発明者の名前からマッケイ機と名付けられ、マッケイ製法として世の中へ広がったらしいです。(*東京都立皮革技術センターHP参照)

 

なので「アリアン」て書いてあったのは、昔の名残みたいなものなのでしょうか。

 

 

これが終わればあとは靴底をもう一度整え、ヒールをつけて完成です。

来週には完成できるかな?といったところじゃないでしょうか。

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あともう一つ。

モニターのお客さんの靴作りもいよいよ来週からスタートです!!

今週はお客さんの足に合う木型が少なかったので、近いものでまずは作ってみることに。

写真は実際に作るデザインではないのですが、同じ木型を使用しているということでひとまず片足だけ作り、お客さんに試し履きしていただきました。

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で結果は、気になっていた足囲や甲の高さはクリアできたのですが、足長が1cmほど大きいようでした。

学校へ戻り、先生へ相談。

最終的には先生の木型をお借りしそれで作ることになりました。

 

足って本当に人それぞれ特徴があるので、ベースになる木型を探すのも大変ですね。

でも最近木型にもどんどん興味を持ち始めましたよ。

 

入学して6カ月目。

無知だったところから徐々に解り始め、ここ最近は点と点が結びつき一本の線に変わってきています。

先生にはご迷惑かもしれませんが、気になるところはどんどん聞いてみたり。

先生の底付け作業もなぜこういう風にしているのかが解ってきたり。

 

解らないところを放置しておくより、ひとつでも多く点を増やしていくことが、今自分にできることだと思い毎日を過ごしています。

 

3月にはもう卒業。

多分、あっという間にその日が来ると思う。

卒業したらひとりになる。ひとりで考えて、何もかもしないといけない。

 

そう思うと、やっぱり今をどう過ごすかの大切さを感じる。

充実感も増してきて、もうひとつ殻を破れたらいいなと思います。

 

来週は連休前の一週間。

充実した日にしていきたいですね!